奥穂高岳(3190) 涸沢岳(3110) 連日快晴の奥穂高岳は展望雄大!


【日 時】2000.8.24(木)〜27(日)
【山 域】奥穂高岳(3190)・涸沢岳(3110)
【地 図】エリアマップ 上高地・槍、穂高  1/2.5万図
【行 程】
8/24(木) さわやか信州号(新宿23:00)〜上高地(5:30)

8/25(金) 晴れ
 上高地(7:07)−明神(8:07/8:17)−徳沢(9:15/9:32)−横尾(10:35/11:15)−
 涸沢本谷橋(12:29)−涸沢小屋(14:50)

 今年の夏山は白馬岳に続いて奥穂高岳へ。
 初日、いまでは見慣れた光景の上高地バスターミナル(19kb)には夜明けに着いた。
 お天気は文句なし! 明神岳(44kb)が見事だ。
 明神、徳沢と抜けて横尾に着いた。これから先は未知の世界だ。
 去年工事中だった横尾橋(41kb)を渡る。この辺りから本格的な山道になっていった。
 樹林帯の気持ちがいい道を緩やかに登っていく。

 野生の猿(19kb)に出会ったり可憐な高山植物をみながら歩く。
 涸沢本谷橋(68kb)は吊り橋だ。一人ずつ順番に渡る。
 この頃から傾斜が急になって長い道中が辛くなってきた。
 時折、樹林の隙間から涸沢ロッジの旗が見えるが、これがなかなか近づかないのだ。
 1時間に約10分の休憩を入れながらひたすら登る。

 やっと小屋への分岐に着いた。ここまで来れば小屋は目の前(44kb)だ。
 分岐を過ぎると正面に雪渓が広がり、通称ニセ槍(20kb)と呼ばれる涸沢槍が見える。
 雪渓を前景に前穂からの吊り尾根(21kb)が夕日に影を落としていた。
 左手にはテント場(45kb)があり色とりどりのテントが広がっている。

 もどきさん(丹沢WEB)はテントの外で穂高岳を見上げながらタバコを吸っていた。
 手を振ると駆け寄ってきてくれた。久しぶりの再会だ。
 改めて小屋のテラスで生ビールを飲みながら山談義に花を咲かせる。
 短い時間であったが有意義な時を過ごすことができた。

 夕日が背後の稜線を照らす(21kb)
 テラスには夕暮れが迫ってきた(21kb)
 明日は、5時の朝食、5時45分出発とのこと。
 7時前には床について明日に備えることにした。

8/26(土) 晴れ
 涸沢小屋(5:49)−ザイデン入口(6:41/6:51)−穂高岳山荘(8:00/8:20)
 −奥穂高岳山頂(9:00/9:40)−穂高岳山荘(10:25/10:52)
 −涸沢岳山頂(11:10/11:36)−穂高岳山荘(11:54/12:31)
 −涸沢小屋(14:00)

 朝焼けが(6kb)山々のシルエットを作り出す。
 予定どおり出発。いよいよ今日は奥穂への登頂だ。

 初っぱなから樹林の中の急登を歩く。
 回りが開けると涸沢槍、ザイデングラードの急斜面が我々を圧倒する。
 戯れた岩稜帯を緩やかに登る。
 やがてザイデンへの入口に到着。ここで小休止。
 岩を越え、クサリ、ハシゴをこなしてひたすら登る。眼下に涸沢のテン場(22kb)が小さく見下ろせた。
 目前に小屋が見えてきた。奥穂高山荘だ。その正面にはこれから登る奥穂高が聳えている。
 山肌にへばりつくように登っていく大勢の登山者(44kb)も豆粒のように見える。

 小休止のあと、出発。いきなりクサリハシゴの殆ど直角とも思える急斜面だ。
 これを越すとやや緩やかになり、およそ50分で3190mの奥穂高岳山頂(35kb)に到着。
 後ろ側には槍ヶ岳(25kb)が雲海の上にクッキリと姿を顕していた。
 眼下には上高地だろうが梓川を挟んで両側に建物が見える。まさに360度の展望。
 雲上の人となった感激でいっぱいだ。
 展望に見とれているうちに下山となった。慎重に下る。
 山荘に着いてラーメンで腹ごしらえをした後、反対側にある涸沢岳へ行く。

 ここへはおよそ20分くらい。狭い山頂に座ると正面にいま登ってきた奥穂がクッキリ。
 なんと天気がいいんだろう。まさに絶景(16kb)である。
 あとはひたすら下るだけ。
 ザイデンを慎重に下る。登ったときは「これは下りが大変だ」と思ったが予想に反して意外と楽に下ることができた。
 奥穂、涸沢岳と二つのピークを踏んだ満足感を噛みしめながら山荘に戻った。
 なんと生ビールの美味いことか! つい飲み過ぎてしまう。
 ゆっくり睡眠をとった明日は上高地へ帰るのだ。

8/27(日) 晴れ一時にわか雨
 涸沢小屋(5:55)−涸沢本谷橋(7:17/7:31)−横尾(8:30/8:44)−新村橋(9:25/9:35)−
  −明神(10:22/10:35)−上高地(11:16)

 最後まで天気に恵まれこれ以上ないくらい最高の3日間であった。
 河童橋(42kb)は大勢の観光客の喧噪の中にあった。
 上高地温泉ホテルで湯に浸かる。湯に浸かっている間に夕立があった。行程中唯一の雨だった。

【歩行合計】一日目 5:50 二日目 5:00 三日目 4:25
【休憩合計】一日目 1:53 二日目 3:11 三日目 0:56   

【低山山歩】 【梅屋敷探検隊】 【この項のトップへ戻る】